スクウェア・エニックスの『ファイナルファンタジーXI(以下、『FFXI』)』宣伝担当であるわたくし“りえこむ”こと片山が、『FFXI』が24周年を迎えたいま、ひとりのプレイヤーとしてヴァナ・ディールの冒険をスタートする動画企画“FF11宣伝担当がイチから冒険をはじめてみた”。その第13回が2026年9月16日に、YouTubeの『FFXI』公式チャンネルにて公開になりました。今回の動画では赤魔道士のアーティファクト装備一式を入手するまでのあれこれが収録されています。
そしてWE ARE VANA’DIELでは、多くの赤魔道士の憧れの装備だったジュワユースを、
わたくしが手に入れるまでの顛末をまとめてみました。ぜひ動画とあわせてご覧ください~~!
ねんがんのジュワユースをてにいれたぞ!
動画では赤魔道士のアーティファクトが揃って、いよいよ闇の王との決戦前夜といったところですが、このコラムはもうちょっと先のお話です。
タイトルの通り、かつて多くの赤魔道士が憧れた片手剣・ジュワユースを手に入れたわけですが、収録外の出来事でしたので、残念ながらその様子を動画としてお見せすることはできません。でもですね、当時の興奮といったら寝て起きてもまったく冷めないほどで、これはちゃんと文章として残しておいて、どこかのタイミングで公開しようと思っておりました。
というわけで、今回はわたくし人生初のNM討伐記です。どうぞ、お付き合いください〜
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レベル60、そしてレベル65の限界突破を終え(ちゃんとひとりでやりました!)、赤魔道士のレベル70が見えてきたあたりで、来るマート戦に向けてどの武器がいいのかな、と気になり始めました。
すると「ジュワユースがよい」という情報を見かけ、競売に買いに行ってみたものの、項目自体がない……。そうか、Rare Ex属性(通称エクレア)の武器なので競売には出ていないわけですな。
調べてみると、海蛇の岩窟に出現する、タコなのかイカなのか曖昧な頭足族NM“Charybdis”(通称ジュワタコ)が落とすと。
なるほど、じゃあちょっと取りに行きますか……と、ユニティワープで海蛇の岩窟に飛び、出現場所に行ってみました(このムーブ、現役プレイヤーみたいじゃないですか!?)。
小部屋のような場所には頭足族“Devil Manta”が数体いて、これを倒すと抽選でNMが湧くようです。ただし、最後にNMが倒された時刻から8時間くらいは出現しないらしく、長丁場になる可能性があることもわかりました。とはいえ、前回の討伐時刻なんてわからないし、とりあえずこのDevil Mantaが湧くたびに倒して待つしかないんですね。まあ、いまとなっては狙う人もそうそういないだろうし、すぐ湧くでしょ……と軽い気持ちで張り込むことにしました。
Devil Mantaは5分くらいで再出現するようで、部屋の中と外の2体を交互に倒して、気づいたら1時間が経過。あれ? 湧かないぞ……
そんな中、ふと気づいたらほかのプレイヤーが部屋の中にいるじゃないですか!
え、ライバル!? そんな! 私、1時間もここにいたんですよ!?
謎の主張を心の中でしつつ、よくよくその方を見ると、競売所で6000万ギルとかで取引されている武器をぶら下げているじゃないですか。
そ、そんな歴戦の勇者ならジュワなんていらないよね……とドキドキしつつ遠巻きに眺めていると、サハギンのNPCに用事があっただけのようで、デジョンで消えていきました。よ、よかった~~~(勝手な勘違い)
でも、こんな感じで猛者が通りがかりでNMを倒した可能性もあるなと思い、長期戦の覚悟を決めました。
ほかのことをしながら数分おきに画面を見て、Devil Mantaが湧いたら倒し……を繰り返すこと4時間半。もう完全に気が抜けており、鼻歌なんか歌っておりました。
おっ、またDevil Mantaが湧いたなとモニターに目をやると、なななななんとCharybdisの姿が……!!!!
わ、湧いた!!
慌ててコントローラを手に取って「まずはどうする? リレイズ? あ、あとストンスキンとか?」などと思っていたら、いきなり殴られるわたくし。
「!!??」
それもそのはず、余裕こいて部屋のど真ん中にキャラクターを放置していたのです……。
うう、一撃が重い。ヴァ、ヴァレンラールくん? 早く挑発して? と思ったけれど、フェイス起動の隙すら与えられずにボコボコにされるわたくし。
「これがほんとのタコ殴り(笑)」
笑ってる場合かあああああああああああああああ、と自己ツッコミした時にはすでに戦闘不能に……。

よ、4時間半かかってやっと湧かせたのに、これで終わりなの……?
血の気が引き、手が震え、“ホームポイントに戻る”のボタンを見て目の前が暗くなります。ここだけの話、ちょっと泣いてしまいました。
しかし、迷っている暇はないので、いったんホームポイントに戻り、必死に走りました。
お願いだから誰も来ないで! 頼む!!!!
ああ、この、手が震えて体中から血の気が引く感じ、まったく同じ感覚を大昔に味わったな……。
そう、忘れもしない26年前。初めてプレイしたMMORPGで、ダンジョンで助けてくれたプレイヤーに誘われてその人の城に行ったら、そこでいきなり「ごめんね、ついてきた君が悪いんだよ」と言われながら惨殺された時です……(そのゲームは“自分の城”の中ならPKができたのです)
いやその話はいまどうでもいい。
なんとか部屋にたどり着くと、まだ誰もいない! NMはいる! よかった!!
でも、Devil Mantaも湧いとる! どうしよう! 2体同時はきついか? まずはDevil Mantaを釣るか……? でも、リンクする? もしリンクしたら、また悲劇が……?
部屋の入り口で息を殺して思考を巡らせます。
とりあえず、まずはリレイズ。コンポージャーしてからリフレシュ、ヘイスト、ストンスキン、ファランクス……あとはブリンクもして、いつもは戦闘開始後にヨランオランに任せきりのプロテスとシェルも自分でやって……
上がる心拍数、荒くなる息遣い、湧き出る汗にコントローラを握る手も滑ります。
やるんだな? いま、ここで! もうやるしかない!!!
念のため、Devil Mantaが少し離れた瞬間にCharybdisをディアで釣り、入り口まで引っ張って戦闘開始! 強化魔法のおかげで初戦ほどダメージも食らっていない!
その後はもう必死です。いままで教わってきた赤魔道士の知識を総動員して、必死にフェイスを強化強化! がんばれヴァレンラール! シャントット様! セミ! ヨラン! 私もがんばるから!!
やがてCharybdisのHPがあと少し……となったあたりで、最後の最後にとんでもない大技が来て全滅するんじゃないかと、めちゃくちゃ不安でした。いやぁ、『FFXI』ですしね……。
そしてついに倒した瞬間「いやったああああああああああああああああああああああああああああ!!!」と叫んで、椅子から転げ落ちました。(ちなみに、気絶はしませんでした)

以上、これがわたくしの初めてのNM体験です。
やり遂げた後の爽快感、ドーパミンの大量放出。こんなに興奮したのはジェイソン・ステイサム主演の映画『アドレナリン:ハイ・ボルテージ』(2009年)を観た時以来です。いやそれはどうだろう。
これで成仏できる……と危うく昇天しかけそうになりましたが、わたくしにはまだ“デュエルシャポーをゲットする”という目標が残っておりました。
それにしても、この興奮は病みつきになりますね。先人たちの気持ちがほんの少しだけわかった気がしましたよ。冒険は始まったばかりですな!!!
というわけで、もっともっとがんばりますので、これからも応援よろしくメカドック~~~~


