『ファイナルファンタジーXI』の20周年を記念したアンケートに寄せられた、冒険者の好きなBGMとその理由をラジオ風にお届けする動画コンテンツ“ヴァナ・ディール音楽紀行”。
第3回は、たくさん寄せられたコメントの中から『Gustaberg』、『Ragnarok』、『Ululations from Beyond』、『The Sanctuary of Zi’Tah』、『One Last Time』の5曲に注目して紹介します。
出演:浅川悠さん(声優)、ランズベリー・アーサーさん(声優)
また、動画内で紹介しきれなかった曲とコメントの一部をこちらに掲載します。同じヴァナ・ディールを生きる、ほかの冒険者たちのお気に入りの一曲、ぜひご確認ください。
冒険者の声
Gustaberg
最初にひとりでさまよったエリア、グスタベルグの曲なので心に沁みついています。
祖国、故郷の曲です。
この曲を聴くと、いつだってあの日の情景が目に浮かびます。
長い長い時間をここで過ごしました。
この音楽を聴くと、当時リアルで起きた出来事を思い出すので、郷愁を感じずにはいられません。
バストゥーク民として始めました。
なので、街から出たときに感じた広大さと「これから物語が始まっていくんだ」という思い、そこで降ってくるグスタベルグのBGMがいまでも印象に残っています。
ソーセージを焼いて、山に登って、鉱山でマラソンをして……。
荒涼としていながらも温かみを感じました。
まだ始めて間もないころ、レベル上げをしていたときにゴブリンに見つかって、どうしたらいいかわからずに逃げ回っていたら、ひとりの冒険者が一撃でゴブリンを倒してくれて「すごいな!」と思った。
お礼を言おうにもチャットのしかたがよくわからなかったのでもたもたしていたら、カニに乗ってどこかに行ってしまった。
相手の名前を覚えていないので、自分がそういう場面に遭遇したら同じようなことをやろうと思いました。
そんなハプニングがあったグスタベルグが大好きです。
バストゥーク民だったので当時はセルビナとバストゥークを往復することがよくあり、えっちらおっちら歩きながらこの曲を長時間聴いたものです。
バストゥークに生まれ、初めて出たフィールドなのでいまでも大好きです。
荒涼とした大地と音楽ですが、大好きです。
たぶん、いちばん聴いているBGM。
ひとりになりたいときは、山に登って星を眺めていました。
いちばん印象深い曲です。
20年経っても色褪せず、曲を聴くたびにあの景色が目の前に蘇ります。
BGMは物悲しい感じがしますが、バストゥークスタートでしたので、やはりこの曲です!
アウトポストに物資を届けるだけで大冒険でしたし、そこでフレンドができました!
Ragnarok
心に残っている曲はたくさんあるけど、『Ragnarok』はみんなで攻略したミッションのBGMだからかな。
当時、苦労して戦ったことが記憶に残っているし、音楽がかっこよかった。
当時たくさんのシャウトがあって、曲を聞くためにお手伝いで参加をしていましたが、それが楽しかったです。
ミッションBFが実装された直後のシャウトに乗って参加しました。
何度も敗退してようやく勝利したときの感動が、聴くたびに思い起こされます。
青いリンクパールのみんなと曜日固定でミッションを攻略していて、その中でテンションが上がった一曲。
レベル75キャップ当時に『プロマシアの呪縛』、『ジラートの幻影』、『アトルガンの秘宝』、そして3国のミッション。
レベル制限があったので、装備や薬品の準備で忙しかった。
さすがに『アルタナの神兵』までは手が回らなかったけど、楽しい日々でした。
『アトルガンの秘宝』ミッションの最終局面。
当時ソロでミッションをこなしていたのだけど、フェイスなどない時代。
獣使いや戦士ではまったく歯が立たず、レベルを上げただけだったナイトのスキルや装備を強化してギリギリで勝った思い出があり、いまでも上位BFの“★白き神”に行くとそのときの興奮が蘇ってくる、大好きな曲です。
音が流れた瞬間の鳥肌が忘れられない。
最終ミッションの曲はすべて大好きですが、これは鳥肌が立つくらい好きです。
ミッションもよかったのですが、マスタートライアルでこのBGMが再度使われ、前半で『Iron Colossus』が流れ、後半に『Ragnarok』へ切り替わったとき、BF中ということも忘れて「このBFのためにある曲だなぁ」と思いました。
レベル75時代の当時はアトルガンミッション“少女の決意”をなかなかクリアできず、何度も聴くことになったBGMでした。
イベントシーンの演出もすばらしく、苦労したバトルだったこともあって、思い出深いBGMです。
テンション爆上げだから。
『アトルガンの秘宝』ミッションのときもすばらしい音楽に興奮したんですが、やはり過去のウィンダスクエスト“星月、その姿は”で流れたのがとてもとても印象的です。
震えました。
『アトルガンの秘宝』ミッションでも『アルタナの神兵』ミッションでも、このBGMが流れるシーンは感動します。
曲単体ではなく、イベント中の効果音も合わせて聴きたいと思う、珍しい曲です。
カラハバルハの満足そうな顔が思い浮かんでしまったので。
The Sanctuary of Zi’Tah
なんか眠くなるというか……。
好きです。
大好きです。
ジ・タで道を間違えて、置いて行かれたことがあります。
みんなはボヤーダ樹に入って、ひとりジ・タに取り残されたけれど、悲しかったのは一瞬で、じっとBGMに聞き入りました。
哀しくて切ない曲調が好き。
仲のよかったフレンドがある日『FFXI』を引退することになってしまい、「最後にログアウトするなら木々に囲まれたジ・タでログアウトしたい」ということで、そこでフレンドを見送りました。
数年後、突然そのフレンドが戻ってきてくれて、「あの場所で待っているから迎えに来てほしい」と。
そして、ジ・タで数年ぶりの再会を喜び合いました。
私にとって、別れと再会のどちらも経験した思い出深い場所です。
メロディラインが土地から受ける神秘的な印象ととても合っています。
ここを通ってよく狩り(レベリング)に行きましたが、ジ・タの音楽を1秒でも長く聴きたくて、走るスピードを少し緩めたりしていました(笑)。
初めて聴いたとき、この物悲しい曲がとても心に響いたことを覚えております。
いまでもこの曲を聴くと、なぜか涙が溢れて止まりません。
Awakening
最初の”試練”って感じで、どうしても印象深い。
田中弘道さんのテーマソングですよね。
すごく似合っていて印象的です。
ゲーム内ではレベル50キャップ時代の闇の王、レベル75キャップ時代のデュナミス-ザルカバード……。つねに最高難度レベルのコンテンツ突入時に流れるBGMだったので気合が入りましたし、燃えました。
初めて聴いたときのかっこよさが衝撃でした。
やっとのことで勝利をつかんだあの思い出は忘れられません。
20年近く経ったいまでも、思わずテンションが上がってしまいます。
当時、ダボイで経験値稼ぎをしていたときに、闇の王討伐に誘われて挑むことになりました。
しかし、ズヴァール城内郭のワープあたりで戦闘不能になってしまってHPに戻ることになり、「もう深夜だし、どうしようか?」という意見も出ました。
けれど、せっかくだからということでもう一度挑み、ギリギリで倒せたことが印象に残っています。
たぶんレベル55時代だった気がします。
『ジラートの幻影』のプロモーションムービーを見たときに、この曲とともにくり広げられるヴァナ・ディールの世界にひと目惚れをし、ゲームを始めました。
そしてストーリーを追い、闇の王誕生の理由を知り、この曲が本当にすべてを映し出している気がしました。
この曲をヘッドフォンで聴くと、いまでも鳥肌とともに感動の涙が出ます。
デュナミス-ザルカバードではフィールド曲として流れる闇の王の曲。
まだデュナミスがエリア占有の仕様だったころに、Dynamis Lord攻略やレリック装束狙いなどで何度も通っていたので、とても印象に残っています。
一手間違えると一瞬で全滅する緊張感、今日こそは目当ての防具がでるかもしれないという期待感。
『Awakening』を聴くと、当時のさまざまな想いが蘇ります。
リンクシェルでデュナミス活動をしていたときの思い出。
当時、なかなかザルカバードに入れず、苦労しました。
いまでも、たまに夢でうなされます。
たいへんな苦労をしましたが、入れたときはこのBGMでテンションが上がりました。
デュナミス-ザルカバード……忘れられねえ。
ミッションで行くことになる王の間。
必死の思いでたどり着きましたが、ミッションのオファーを受けていなくて、一度戻ることになり……と、散々でした。
しかし、戦闘もそうですが、音楽にも緊張を促すすばらしさがあるといいますか、最高のボス戦を楽しめた思い出がありますね。
当時のLSメンバーで、全員が倒せるまで順番に手伝っていった思い出。
初めてのミッションのラスボス戦で そこにいたる道のりも込みで、非常に印象深い。
Dynamis Lordに何度も挑戦して、何度も戦闘不能になって。
とうとう勝てた瞬間も思い出深いですが、むしろこの音楽を染みつくほど聴いたことのほうが強く記憶に残っています。
リニューアル前のデュナミス。
毎週、野良で北方専門の主催をしていました。
やっぱりザルカバードは緊張感と期待感が半端ない!
単独行動で時間延長の石像を破壊、絶対防衛ラインの囮、時間を指定した範囲魔法攻撃……いまでは「よくあれだけの長時間やれたなぁ」と思いますが(笑)、当時はとっても楽しかったです!
自分で主催してデュエルシャポーを取ったときの感動は格別でした。
デュナミスLSに所属し、初めてデュナミス-ザルカバードに足を踏み入れたときの興奮が忘れられません。
「さぁやるぞ!」と気合が入ったのをいまでも覚えています。
北米プレイヤーがメインのデュナミスLSに所属していて、そこの方たちがとにかくテンション高くて好きでした。
「うぉぉ! 今日もイーシャ来た! これで勝つる(意訳)」とか、希望装備が取れたときにお祝いの/tellで画面が紫(初期設定カラー)に染まったこととか。
「ロールプレイって、こういうことなんだよなぁ」と強く感じました。
そのバックでかかっていた曲なので、思い出深いですw
デュナミスにまだ入場制限があったころ、4国(サンドリア、バストゥーク、ウィンダス、ジュノ)とボスディンをクリアして、ようやくザルカバードに突入。するとBGMがこの曲に変わっており、「ついにここまで来た」と興奮しました
レベルダウン&寝落ちとの戦いをくり広げながらも、なんやかんやとわちゃわちゃして楽しかった記憶。
Jeuno - Starlight celebration
ジュノの曲とクリスマスの雰囲気が、こんなにマッチするのかと驚きました。
大好きな曲です。
クリスマスシーズンにかかる曲でウキウキした。
ヽ(´ー`)ノ
ヴァナ・ディールで出逢い、遊んだいろいろな人との思い出を、温かく、優しく、切なく包んでくれる、すばらしいアレンジメント。
聴くたびに涙が出てきます。
この曲を聴かないと年末を感じない……。
これを聴くと年末だなぁと思います。
Hall of the Gods
まだレベルが低かったころ、世界中を巡りたいと思って、あちこちを冒険してまわっていました。
当然、敵に襲われたら助かるわけもなく、戦闘不能の恐怖と戦いながらロ・メーヴを抜けて神々の間へ。
エリアチェンジが終わると、そこには天井から差し込む光と荘厳な音楽。
あまりの美しさに棒立ちになり、1時間ほどそこに滞在し続けました。
いまでは難なくたどり着ける場所ですし、聴こうと思えばすぐに聴ける曲ですが、それでもあのときの感動を忘れることはできません。
LSで記念撮影をするとき、神々の間で撮ることが多かった。
自分にとって、それまでの冒険が走馬灯のように……って感じのBGMかな。
LSの面倒見がいいメンバーが、新規のプレイヤーを誘って『ジラートの幻影』や『プロマシアの呪縛』などのミッションの進行を企画してくれた際、深夜になって意識がなくなりかけたときに聴いたこの旋律の美しさは忘れられません。
記憶に残るBGMは多数ありますが、ひとつ選ぶとしたらこれになると思います。
Fighters of the Crystal
初めてフレンドと野良の人を集め、トリガーを集め、何度も何度も挑戦した神威。
かっこいいアークエンジェルたちと、かっこいいBGM。
戦いながら、負けながら「かっこいいな~~~でも悔しい~~~」と何度思ったことか。
勝てたときの感動もひとしおでした。
当時、たどり着くだけでもたいへんだったトゥー・リア。
そこに待ち受けるアークエンジェルたちは、それまでの敵とは異なるかっこよさがあり、その雰囲気に完璧にマッチしたスタイリッシュなBGMでした。
この曲を聴くと、いまでも当時を思い出して震えます……!
神威のBGMがとても印象的で、いまでもよくサントラを聴きます。
クリスタルの戦士という、過去の『FF』シリーズであれば主人公に相当するような敵との戦いに心が震えました。
そして、それにふさわしいBGMとして思い出深いです。
レベル75時代、あの屈強なアークエンジェル5体と戦ったとき、フルアライアンスで被害を出しつつも攻略できたことが胸に残っています。
初めて聴いたときに衝撃を受けたくらい好きな曲で、しばらくは目覚ましのアラームに設定し、朝から高まっていました!
夢のトゥー・リアの舞台で、負けられない戦い(時間的にも)を何度も挑んでいましたので、心に深く刻まれています。
あとは、腹痛で切羽詰まっているときに脳内で流れていたりもしました。
初めての野良フルアライアンス。
突入の数日前から限定LSを作り、作戦会議をしてから臨んだ戦いでした。
もう10年近く前の出来事ですが、忘れることはないです。
いまは容易に行けるようになりましたが、以前はなかなか行けなくて、このBGMを聴くことが困難でした。
自分の中で憧れの曲という位置づけです。
通称“AA戦”が実装されてすぐのころ、落ち込んだときはロ・メーヴまでチョコボを走らせて、そこから歩いてトゥー・リアへと入り、ラ・ロフの劇場でひたすらこのBGMを聴いていました。
たまにうっかりル・オンの庭で魔法を使ってしまって、ドールに追いかけられてたどり着けなかったこともあります……w
いまでも大好きな曲。
やはり、この躍動感は類を見ない。
すごく高揚感を得られる、好きな曲です。
いままででもっとも緊張したBF戦だったかもしれません。
Distant Worlds
心から信頼し合える仲間たちとともにたどり着いたエンディングは感動しました。
どの曲もすばらしいのですが、この曲を聴いてしまうと……コーラスも歌詞もすばらしすぎます。
あと、やはりクエストと連動して気持ちが盛り上がってしまいますね。
エンディングの映像がとても綺麗でした。
“ヴァナ・ディールの星唄”のエンディングもステキでしたが、ホロッと涙が出てきそうなのはこちらです。
『プロマシアの呪縛』のエンディングで流れた瞬間、オープニングから聴きなじんだメロディーと歌にプリッシュの心境が重なり、思わずじんときてしまいました。
いまでもたまに聴き返したくなります。
やはり『プロマシアの呪縛』のエンディングで流れるこの曲はいまでも大好きです!
そこまでの苦労はたいへんでしたが、これほど涙を流した曲はありません……!
ボーカル曲ですが。
この曲を歌うためだけに、ふだん行かない某カラオケ店に行くほど好きです。
当然、『One Last Time』も『Recollection』も好きです。
これらを聴くと、記憶が強く思い起こされます。
とはいえ『FFXI』はどの曲を聴いてもみんなとの思い出が蘇るので、すべてが最高です。
For a friend
復帰したとき、いままでと違う雰囲気を感じたBGM。
タイトルの意味を知って2度感動しました。
Wail of the Void
基本ソロプレイヤーなのですが、いちばんきついバトルでした。
心が折れかかった6回目でようやくクリアできました⁽´ᵕ`⁾
最後の戦いを派手に盛り上げるのではなく、これまでの冒険を厳かに振り返りながら優しく包んでくれる、すばらしい曲でした。
長年にわたるストーリーの集大成として、これ以上ない曲だったと思います。
これまでのラスボス曲とは正反対の静けさに衝撃を受けました。
Rhapsodies of Vana'diel
たまたまこの曲を動画サイトにて視聴しまして、あのころの思い出にしんみりしていたら、つぎの日に復帰していました。
国歌にしてもいいくらい、とてもいい曲。
13、4年ぶりに復帰して、“ヴァナ・ディールの星唄”を進めて涙腺が崩壊しました。
『FFXI』に戻ったきっかけの曲でもあります。
これまでのたくさんの思い出が頭の中でつぎつぎと浮かぶ、そんな楽曲でした。
まさにヴァナ・ディールの物語の集大成にふさわしい曲だと思います。
プレイヤーがコーラスに参加できたことも大きい理由です。