2006年2月21日のバージョンアップにて、“新デュナミス”の最終エリアとなる、デュナミス-タブナジアが実装。ここではデュナミス-ボスディンとデュナミス-ザルカバードで入手できるレリック装束や、レリック装束の強化素材などのほか、ハイドラハーネスなどの通称・ハイドラ装備を入手することができた。
みんなのヴァナ・ディール史
2006年3月9日
関係者秘話
事実上、仕切りを全て自分たちでやることが初めてのイベントでした。何もない桟橋の先にサーカスサイズのテントを建てて会場にした結果、桟橋の隙間から海水で冷え切った風が吹き込み、とてつもなく寒くて本気で震えた記憶があります。
ステージプログラムは日本のチームが担当、試遊台設置などは日米運営スタッフが総出で気合と根性で準備するスタイルで、大きな事故もなく進められましたが、リハーサル各種(特に音楽ステージ)の音漏れが想定されておらず、非常にやりづらかったのを今思い出しました。あとは、高解像度のスクリーンショットや絵素材を用意できる時代ではなかったので、イベント会場の造作物を用意するのにめちゃくちゃ苦労しました。
そんな苦労も、新ジョブを発表した瞬間の歓声が全て吹き飛ばしてくれたので、最後には「大変だけどまたやりたいな」という気持ちになりました。プレイヤーの皆さんのパワーって本当にスゴいんですよ!
そういえば『FFXI』『FFXIV』のファンフェスですっかり定番化した「イベントの〆は音楽」の流れ。もしかしたら、そのルーツはここにあるかもしれません。(リードコミュニティプランナー・望月一善)
2006年3月9日
関係者秘話
『FFXI』は自分にとって最初のMMOでファンフェスもMMOイベントとして初めてだった。
ゲーム内でしか会ったことのないプレイヤーたちにリアルで会えたこと、皆でライブクエストをやってギルを集めて賞品と交換したことは楽しい思い出。今でも2006年のファンフェス記念の、モーグリの帽子を使うことがある。このイベントでタルタルマラソン(レベル1のタルタルで敵に絡まれないでゴールまで走るイベント)があり、それに参加して2位を取ったことも覚えている。またライブQ&Aでは質問する権限をもらえて、マイクを渡されたときにすごく緊張しながらも日本語で「デュナミス-ザルカバードで赤魔道士の(レリック装束の)ドロップ率がものすごく低いです、なんとかしてください!」と質問したのを覚えている(自分が仕切っていたLSで全くドロップしていなかった(笑))。また『FF』の大ファンとして、子どもの時からゲーム開発に興味があって、『FFIII』のデザイナーだった田中さんにはものすごく憧れていたので、初めて会って握手して、ものすごく喜んだ思い出がある。(コミュニティマネージャー・アンソニー・キャラウェイ)
2006年4月20日以降
冒険者の歴史2006年4月20日の『アトルガンの秘宝』発売以降、レベル上げやクエストなどの舞台がアトルガンエリア中心になったことや、競売などの施設が充実していることから、多くのプレイヤーがホームポイントをジュノからアトルガン白門に移し、この街が新たな冒険の拠点となった。なお、アトルガン白門のKaduru-Haiduru(アトルガン白銀貨1枚が必要)か、アルザビのShihu-Danhu(無料)に依頼することで、ジュノ方面へのワープも可能に。ただし後者はビシージで捕虜となると利用ができなくなり、その際は多くの冒険者が救出に向かった。
2006年4月20日
関係者秘話
ジョブの数は15個までという仕様があり、『プロマシアの呪縛』で新ジョブを入れることができなかったのですが、それがとても不評であったため、アトルガンの秘宝において「新ジョブ追加」はバトル班の至上命題でした。
新ジョブのチョイスは、『FF』プレイヤーにとってなじみのあるもので、遊んだ感じが他のジョブと被らないように意識して選択、デザインを心がけました。
からくり士については、ペットを使役するジョブにすることは決まっていましたが、当初は死体を操るネクロマンサーという案もありました。これは、あまりに『FF』っぽくないという理由で、今のからくり士に落ち着いた経緯があります。(プロデューサー・松井聡彦)
2006年4月20日以降
関係者秘話まず攻城戦というキーワードから企画を始めたのですが、大人数で攻めるコンテンツとしてはデュナミスがあったので、“プレイヤーたちが普段生活している拠点が戦場になったら面白いんじゃないか?”ということで、市街地での防衛線に決めました。そこからどのような条件で敵が襲ってくるのかや、戦い方によって起こる変化やその結果(魔笛、NPCの拉致や救出)など、様々な要素を盛り込みました。当時のスペックなどの都合で思い描いたような“敵味方入り乱れる壮大なバトル!”とは行きませんでしたが、それまでの『FFXI』にはなかった、日常が非日常に変わる大規模バトルを実現できてよかったと思います。(ディレクター・小川公一)
2006年4月20日以降
冒険者の歴史2006年4月20日以降、竜騎士の飛竜が使う「ヒールブレス」でHPを回復しながら戦う特殊なパーティ編成、通称“ヒルブレパーティ”の認知度が高まっていった。具体的には最大HPが多いモンクなどのジョブ2~3人を盾役、2~3人の竜騎士を回復役とし、高い攻撃力と回復力を併せ持った編成となっている。なお「ヒールブレス」を回復の主軸とした戦法は以前からあったものの、アトルガンエリアではサンクションのリフレシュ効果で「ヒールブレス」用のMPを回復できるため、より継戦能力がアップ。それにより多くのプレイヤーにその戦い方が知られることになった。
2006年10月31日
関係者秘話
RMT業者の対策や取り締まりを本格化する必要が出てきたときに、既存の運営チームは「カスタマーサポート」を前提としていたことから、行動原理がまるで異なるため、GMチームから独立する形で専任チームを立ち上げました。
ギルを稼ぐ末端の作業者から、金庫番、実際に取引を行う担当者……といったような、RMT業者内部の役割と組織の全容を暴きつつ、効率よく潰していくための試行錯誤と、我々の対策に対抗する行動をとってくる業者に更に対抗して……という戦いの日々で、ノウハウの少ない立ち上げ当初は特に、法務部の担当者も交えて判断基準と対処内容を検討する機会が非常に多かったです(戦いの日々は今も変わらず続いています!)。
ちなみに、RMT業者の活動把握と調査、一網打尽に摘発していくその様から、誰が呼んだかSTF(スペシャルタスクフォフォース)の週定例は「捜査会議」と呼ばれるようになり、今でもその名残で捜査会議は毎週行われています。(グローバルコミュニティプロデューサー・室内俊夫)